翌朝・・・

レオが目を覚ますと、

目の前には雲ひとつない青空が広がっていた。





「わーい!わーい! 晴れたー

 ありがとう!! てるてる坊主さん!」




はしゃぎまわるレオ。そこへ元気のカタマリ、あの少年が現れた。




「マミヤさーん!! 場所取り一番乗りで最前列ゲットしたよ!」



「おはよう、バット。 朝早くからありがとう。」



「なんてったって、レオの初めての運動会だからな!

 場所取りくらいどうってことないぜっ。

 でも、寝坊したら、マミヤさんに何されるかわかんねぇからな!

 目覚まし時計、三つも用意しちまったよ!」



「まったくもう、一言余計なんだから。

 私は寝坊しても殴ったりしないわよー

 それより、バット、目覚まし時計三つでよく起きられたわね!」 



「殴るって・・・相変わらず怖えなぁ〜マミヤさん。

 まっ、目覚まし時計は全く役に立たなくて、リンに起こされたんだけどさ。」



「やっぱりね(笑) 

 今朝は、リンちゃんとアイリがお弁当作り手伝ってくれて助かったわ」



「わっ!すっげぇ〜ウマそう! さすがアイリさん!」



「ちょっとちょっとバット!私もちゃんとお手伝いしたのよ!

 この卵焼き、私が作ったんだから!」



「えっ?リンが? あーこの焦げてるやつ?」



「あっ!そ、それは・・・ そのー、あたしじゃなくて・・・」



「やべっ!地雷踏んじまった!!」




時既に遅し・・・後ろには不適な笑みのマミヤ。




「バット!!!(怒!)」




ゴツン!!(バットの頭に軽く一発)




「これでも少しは上達したのよっ!」



「(恐る恐るツマミ食いして)・・・見た目は悪いけど、味は美味しいよ!(冷や汗)」



「また、一言余計なんだから!!


 さぁ、準備もできたし、出掛けましょうか」






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