Love Letter
～ 宛先のない手紙 ～








不思議ね


こうして手紙を書いていると


いつかあなたから


返事がくるんじゃないかって


時々思う事があるの


あなたがもういないってこと


なんだか忘れてしまいそうになる…








哀しい事


嬉しい事


他愛もない出来事も


全部手紙に書きつめて


あなたに伝えるの


まるであなたと会話をしているようで


一日の日課になってしまったわ


もしあなたがこの手紙を読んでいたら


どんな返事をくれるかしら






きっと


優しいあなたのことだから


自分の事は早く忘れて


新しい恋をみつけろと言うでしょうね


あなたはいつもそう


自分の事より


人の幸せばかり考えて







たとえ


違う誰かとめぐり逢ったとしても


私は


心の中にいるあなたを


忘れることも


消し去ることもできない


今まで出会った誰よりも


あなたは 大切なひとだから


たった一人の 運命のひとだから…





そして


この気持ちは


これからも


決して揺るぐことはないでしょう


心の中にいる


あなたと共に生きること


それが


私が選んだ幸せなのだから…















あなたがいなくなって



最初の冬



クリスマスの夜を



一緒に過ごすことができたなら…






不器用なあなたのことだから



気の利いたセリフも



洒落たプレゼントも



ないかもしれないけど



私は



あなたがそばにいてくれれば



きっと



それだけで幸せ…













レイ・・・













今まで　ずっと



強がり言ってきたけど










ひとりぼっちの夜は



哀しくて



淋しくて



壊れてしまいそうになる










できることなら



もう一度



あなたに



逢いたい



そばにいてほしい








レイ…









せめて






夢の中でもいい







お願い







もう一度だけ…
















From Mamiya








********************************** 　あとがき　**********************************

またまた暗い手紙になってしまいました…

レイの愛を胸に一人で生きていくことを選んだマミヤさん。
でも、レイを思い出してどうしようもなく哀しくなってしまう夜もあったのではと思います。
いつも気丈なマミヤさんですが、レイにだけは弱い姿も見せてほしいのです。
せめて夢の中でもいいから幸せな時間を過ごしてほしいな…

この妄想はまだ続きそうです…。


最後まで読んで下さって有難うございました。



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